- 2005年9月25日 19:14
橋本さんにお話を聞くまで、正直僕の頭には「何で???」という疑問があった。
コンスタンチン・グルチッチという有名なデザイナーが、何で東北の一酒メーカーである八鶴のラベルをデザインしたのか。
工場長にお会いしたら、まずその点を聞こうと思っていた。
しかし、その疑問はお話を聞く前に明らかになる。
お伺いする当日の地元紙に、このプロジェクトの記事が掲載されたのだ。
それによると、八戸出身のジャーナリストで現在ドイツ在住の、小町英恵さんがグルシッチさんと八鶴の間に入り、プロジェクトを進めたとのこと。
午後、本屋でAXISのこのプロジェクトの記事を確認すると、その文章を書いている方が小町さんだとわかった。
なんと・・・。
それはさておき、一番知りたかったことが明らかにされてしまった。
困った。
さて、何を聞こうか、そう悩みながら橋本さんに会いに行った。
八鶴は、市内中心街である八日町にある。
表通りに面して建つロシア風アールデコの木造建築は、中心街を代表する顔だ。
工場の入り口は、その裏側の番町側にある。
事務所に入ると、優しそうな背の高い方が私を迎えてくれた。
その方が、橋本工場長。
橋本さんは、今回のプロジェクトのことを余すところ無く話して下さった。
内容は、ほぼAXISの記事とほぼ同様。
グルシッチさんはプロダクトデザイナーなので、お酒の瓶からデザインしようとした。
それに対して会社の方は、いつものように、お酒のラベルのデザインだと思っていた。
それぞれの立場を考えると、どちらにも納得できる。
まぁ、結果的にはプロダクトデザイナー コンスタンチン・グルシッチ初めてのグラフィックデザインになるのだが。
新たにわかったのは、小町さんのお祖父さんが、昔八鶴のお酒をつくる長をしていたということ。
そういうご縁があり、今回の話に結びついたそうだ。
橋本さんがしきりにおっしゃっていたのは、このお酒が売れるにこしたことはないが、それ以上にグルシッチさんをはじめ、このプロジェクトに関わった方が「やって良かった」と思って欲しい、といこと。
なんとすばらしい!
ただ、今困っているのは、今回のようなプロジェクトは初めてで、どうPRしたら良いか・・・。
自分なりにできることがあれば、と言ったものの・・・頑張るしかない。
でも、やっぱり橋本さんがおっしゃるとおり、地元の方が多数来場し、イベントが成功に終わってほしい。
僕もそう願う。
お話の最後に、届いたばかりというイベントで300部のみ限定出版される本を特別に拝見させて頂いた。
八戸の人もびっくりの、歴史に残るようなすばらしい本だ。
イベントは、10月4日、5日の10時から18時まで行われる。
4日の午前からお昼過ぎまでと、夕方にはコンスタンチン・グルシッチさんご本人も会場にいらっしゃるそうだ。
また、小町さんも八戸にいらっしゃるそうだ。
もちろん、僕も日帰りで4日に行く。
平日だが、デザイン関係者だけではなく多くの地元の方が来場し、この"sake 8"の発売を祝って頂きたい、そう願う。
初対面にもかかわらず、コンスタンチン・グルシッチさんと同じポーズをして頂きました
そんなわがままに応えて下さった気さくな橋本さんです

酒蔵の工場見学にて
こういうお部屋、テレビで見たことあります


賞も多数

工場見学用のお米を入れる容器


私がデザイン関係のものということで、このお酒を飲むコップのデザインに関することもお話しして頂きました。
まず、内側の底の青い輪、これには意味があるそうです。
この輪があることで、艶とか澄み具合とかでお酒の善し悪しを見極めるのだとか。
口の部分の厚さも、人間の口が接したときのことを考えて作っているとのこと。
深い。




工場内をすたすた歩く橋本さん

ロシア風アールデコの木造建築とか






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